桃子1
[復刻]桃子復活 MOMOKO(hen)come back to life
2001年1月13日版の『桃子』を復刻します(2012/01/07)。
エンジェルファームが始まるまえの、仮住まいでのお話です。
2000/12/06
2000/12/30
去年の12月6月でした。
奥豊後の田舎暮らし仲間のSさんから赤鶏を一羽もらいました。
鶏小屋の外を散歩しているとき犬に噛まれて怪我をし
それがきっかけで他の鶏にもいじめられるようになり
やせて悲惨な姿になっていました。
上の写真がそうです。
トサカが白く病的でした。
桂子はこの鶏が早く元気になって
健康な卵を産めるようになることを願って「桃子」と名づけました。
桃太郎みたいに、桃には元気なイメージがあります。
すると桃子は急速に元気を回復し
12月30日には写真のようにきれいな顔立ちに戻ったんです。
トサカが赤く健康的になってきているでしょ。
ニワトリの健康状態はトサカでわかるというのは本当でした。
2000/12/06
2000/12/06 烏骨鶏と一緒に土にもぐる
2000/12/20
上の二枚の写真は12月6日。下は12月20日です。
短いあいだに見違えるような変化です。
ストレスがかからない環境におかれるだけで
こんなに急に変わるなんて!
エサも玄米・玄米パン・うどん・野菜・魚等のあらゆる残飯
それに米ヌカ・モミガラ・モミガラ燻炭・カキ貝の殻・雑草等
とにかく何でも食べさせています。
桃子は烏骨鶏の花子やタマ子と共に
一日中体を動かして、せっせとエサをついばんでいます。
本当はこんなふうにのびのびできる養鶏場であってほしいと思います。
狭いゲージに閉じこめて体の向きを変えることも
できないような養鶏場があります。
鶏が神経を病んでくるので精神安定剤を与える養鶏場もあるとか・・・
日本はイスラエルと並んで世界でもっとも鶏卵を消費しています。
もっと健全な育てかたをしないと危険だと思います。
薬品漬けの病的な鶏が産んだ卵が人体にいいとはとても思えません。
友人Sさんのニワトリ小屋はやや狭かったと思います。
過密だと人間もニワトリも同じです。ストレスがたまる。
すると狭いオリのなかでイジメが始まるんです・・・
当時の仮住まいでは、ニワトリ小屋というより、放し飼い感覚でした。
だから桃子も癒されたのでしょう。
すぐに先住者の烏骨鶏と仲良くなることができ、一緒に土の上で安らいだ。
“土の上”というのが、大切なことなのではないでしょうか?
ところが私たちの現代文明は“土の上”を大切にしません。
ダーティ(dirty:きたない)という言葉は、ダート(dirt:土)に由来するわけですね。
“土=きたない”という感覚
それが私たちの現代文明を象徴する感覚だと思います。
土こそ生命の源なんですが・・・
2012/01/07